【体験談】零細企業でボクが育休を取ろうとした結果(男性が育休取る事の何が悪い!?)

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働き方
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前職では社員数7人の零細企業で勤めていたのですが、

育児休業を1週間取りました。

正直、めちゃくちゃ批判されました。

 

零細企業の男性社員で、育休を取る人はまだまだ珍しい存在です。

しかも、一部の人にだけ仕事が集中するブラックな零細企業では、

なお更珍しいと思います。

 

この記事では以下についてお話ししていきます。

  1. 「育児休業を取りたい」と伝えた際に言われた事
  2. 企業の規模に関わらず育児休業は利用できる事
  3. 1週間の育児休業中の暮らし

同じようになかなか育休が取れない人に、

参考になれば幸いです。

 

ちなみにボクの零細企業での経歴は以下の通りです。

  • 社員数:7人
  • 会長は母方の叔父で、ボクが次期社長だった
  • 勤務歴17年
  • 業務のほぼ半分はボクが一人で担当していた
  • 最後は精神的に追い詰められて退職代行に頼って逃げ出した

マジで逃げ場がなかった。。。

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【この記事を書いた人】

40代年の差婚のブロガー兼サラリーマン。
①VWゴルフを2台続けて所有:ゴルフ5 TSI:2010~2015年 ⇒ ゴルフ7 1.4TSI Highline
②元ブラック企業の社畜⇒転職して現在はゆるゆるの壁際族
③商品/サービスの価格推移についても記事にしています

米俵 純一@年の差婚ブロガーをフォローする

「育児休業を取りたい」と伝えた際に言われたこと

社長と会長に「育児休業を取りたい」と伝えました。

以下、実際に言われた事です。

  1. 仕事が回ると思ってるのか?
  2. 会社の状況を分かっているのに何を考えてるねん?
  3. 1週間も仕事に穴を開けて会社をつぶすつもりか?
  4. 育休は女性が取るものだ
  5. 嫁さんが吐いてでも家事育児させろ
  6. 家庭を顧みずに仕事するのが、家族のためだ
  7. 男が外で仕事出来ない嫁さんなら離婚しろ
  8. 社内規定に育児休業はないのでムリだ

ザ・炎上案件。

 

この中で見逃せないのが(全部見逃せませんが)

「社内規定に育児休業はないのでムリだ」

というものです。

全てiPhoneで録音してました。

 

ちなみに、当時こんな事も言われてます。

同意なく大幅に賃金を下げる事は【アウト】だと、

労基には確認済です。

「社内規定に育児休業はない」はホントでウソ

「社内規定に育児休業はない」はホントでウソ

「社内規定に育児休業はないのでムリだ」

このように言われて、諦めてしまった方もいるんじゃないでしょうか?

ボクも一度は諦めかけました。

ブラックな零細企業=長時間労働はセットはほぼセットなので、

そもそも調べる時間や気力のない方もいっぱいいると思います。

 

確かに前職には、

出産後に関する休暇や時短勤務についての規定はありませんでした。

が、育児休業とは雇用保険の制度の1つです(正式名称:育児休業給付金

育児休業給付金とは

育児休業給付金は、以下の要件を満たしていれば取得ができます。

  1. 1歳未満の赤ちゃんがいる事
  2. 雇用保険に加入している事
  3. 育児休業に入る前の2年間で、その会社で11日以上働いた月が12ヶ月以上ある事
  4. アルバイトや契約社員は、その会社に1年以上勤めていて、子どもが1歳6ヶ月になった日以降もその会社に雇われる見込みである
  5. 父親は、産後の8週間以内の期間に育児休業を取得すると、その後にもう一度育児休業を取得できる

企業の規模に関わらず、育児休業を取得していいと、

国が認めている権利です。

 

育児休業給付金は雇用保険の制度の1つですので、

  • 社内規定とは関係なく取得できる
  • 給付金は会社ではなく雇用保険から支払われる
企業がこの申し出を拒否する事は、当たり前ですがれっきとした法令違反です。

と、ここまでは権利のお話しでした。

ブラックな零細企業では真っ当な話が通るワケではありません。

零細企業でゴリ押しで取った育児休業の内容

冒頭で「育児休業を1週間とりました」と書きましたが、

本当は以下のようなモノでした。

  1. 原則として1週間は休み
  2. 健康保険に育児休業給付金は申請せずに、出勤扱いでタイムカードは押される
  3. 急な仕事にはテレワークで対応してもらう
  4. 連絡の有る無しに関わらず、朝と夕方には会社に連絡する

会社に連絡をしなければイケない時点で、

それは仕事です。

1週間のエセ育児休業中の暮らし

なんとか1週間の「原則休み」をもらいましたが、

その1週間の暮らしは、とても育児休暇とは言えないものでした。

  • 朝と夕方には会社に連絡する
  • 実際は毎日2~3時間は仕事が発生する
  • 慣れない育児に時間を取られて、夜中に仕事をした日もある

嫁さんは産後の体へのダメージが大きく、

コロナ渦の中での出産で精神的にも不安定だったのですが、

なかなか嫁さんのサポートをする事も出来ませんでした。

1週間の記憶がほとんどない。。。

 

夫婦の唯一の気晴らしは、

夫婦でベランダに出て、

お互いに励ましあう。

というものでした。

日本の育児休業の現状

少子化社会対策大綱にて、

男性の育児休業の取得率を「2025年に30%」まで上げることを目標にしていますが、

2018年の男性の育児休業の取得率は、

たった「6.16%」しかないようです。

出展:男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について(厚生労働省)

 

この数字は大企業も含めたものなので、

中小企業、ましてや零細企業になると、

ほとんど取る人がいないと思って間違いと思います。

前職でもボク以前には一人もいませんでした。

育児休業によって前職は「出生時両立支援助成金」を最大72万円もらえた…ハズだった

ちなみに、「出生時両立支援助成金」という制度があります。

ざっくりと言えば、

「男性社員が育児休業を取ると、会社は助成金を貰える」

というものです。

 

適用条件は以下の通りです。

  • 連続して14日以上の育児休業
  • 中小企業の場合は連続して5日以上の育児休業

を取得すると、会社は下表のような助成金を受け取れます。

出展:男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について(厚生労働省)

 

前職の場合、ボク以前に育児休業を取得した男性社員はいないため、

5日間の育児休暇をとると会社は助成金57~72万円をもらえた事になります

零細企業にとってはなかなか大きな金額です。

 

  1. ボクは育児休業を1週間取得する
  2. 両立支援等助成金で会社には57~72万円を受け取ってもらう

と、会社もボクもwin-winになると思い、

「育児休業を取りたい」と話した際に会社に提案しました。

 

しかし、後日聞いてみると両立支援等助成金について調べてもいませんでした

なぜ調べていなかったかというと、

「助成金なんて数万だと思っていた」

との事でした。

 

残念な事ですが、零細企業の経営者の中には、

  • 育児休業なんて、自分たちの会社とは全く関係のない話
  • よって知識も興味もない

という人もいます。

まとめ

以上、零細企業で育児休業をゴリ押しで取得したお話しでした。

まとめると以下の通りです。

  1. 「育児休業を取りたい」と伝えた際には、むちゃくちゃ非難された
  2. 「社内規定に育児休業はない」と一旦は断られたものの、ゴリ押しで1週間の「原則休暇」をもらった事
  3. 育児休業中はちょっとの仕事でも、思いのほか負担が大きかった事
  4. 企業の規模に関わらず、雇用保険の制度として育児休業は利用できる事

 

別にボクは、

零細企業なんてこんなもの!

会社の事情なんて知るか、休んじゃえ!!

と言いたいワケではありません。

 

ひと口に零細企業と言ったって、

  • 社員を大切にする会社
  • 前職以上にブラックな会社

の両方あるでしょう。

そこでも働き方に満足している人もいるでしょう。

 

今回ボクが伝えたいのは、

前職と似た零細企業の場合、

そこに居たら家族を大切にするのは難しいかも?

という事です。

皆さんの今後の家庭とキャリアを考える参考にして下さい。

では、また。

 

ところで、社長と会長に確実に炎上する事ばかり言われた事から分かるでしょうが、

前職はなかなかブラックな労働環境でした。

ワンマンな会長がイエスマンばかり集めたが故の結果です。

そのなれの果てを以下の記事で紹介しています↓↓↓

まぁ、ワンマンな零細企業あるあるです。

零細企業の経営者がワンマンすぎた会社の末路【なんの未来もない!】
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